天帝の姫 上 【完】修正中

おまけ /おまけ1







ある昼下がりの一日。









「都姫ぃ~待ちなさ~い!」


長い黒髪を振り乱して都姫を追いかける薫の手には、レースでひらひらした淡い空色のドレス。





「待つわけないじゃん。それに、そんなの着ないし。」


振り向いてあんかんべーをする都姫は、捕まらないように必死に足を動かした。





あんな少女趣味のドレスなんて着せられちゃ堪んない!






「これ!着なさいってば!パーティなんだか、仕方ないでしょお。」


追いかける薫も必死で。




高級ブティックが建ち並ぶ街並みを駆け抜ける。






二人の後ろ姿を心配そうに見送るのはブティックの店員と、楽しげに微笑む近江千晴。






「ごめんね?あれは買い取るからね?」


フェミニストに笑う千晴。




「あ・・・いえ、その。」


可愛らしい店員は恥ずかしそうに頬を赤らめる。






「お姉さん可愛いね?」


そう言いながら、すらりと伸びた店員の長い髪をひと房つかんでゆっくりと手から滑らせいく千晴。





「・・・・・・。」




目をハートにさせた店員を見て、今夜の相手が出来たのほくそ笑む千晴は、未だに追いかけっこをしてる二人に視線を戻した。








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