天帝の姫 上 【完】修正中

Reunion 再会 /都姫ポイント






「・・・み・・・やび・・・都姫!起きなさいよ。」


誰かの呼ぶ声と、揺さぶられる体。



「・・・んっ・・・。」



誰よ、揺らさないで。




不機嫌に片目を開ければ、至近距離にぼんやり浮かぶ薫の顔。


「朝だってば!」


益々顔を近付けてくる愚か者に、


「近い・・・臭い。」


起き抜けのかすれた声で 威嚇する。




ムッと香る臭いに怪訝そうに眉を寄せて、掛け布団の中にすっぽり入り込んだ。




薫は帰ってきたばかりなのか、香水と酒臭さが入り交じってる。






「だから、朝だってば!遅刻するわよ。」


少しヒステリックな薫の声に、



「マジでウザい!」

少しだけ布団から顔を出して薫を睨むとそう言い放つ。




昨日の無駄な追いかけっこのせいで体が怠いんだよ。




運動不足の体は悲鳴を上げてる。




これも薫が携帯を届けろって言ったせいだ!



理不尽な苛立ちを向ける。






「酷い!折角お姉ちゃんが起こして上げてるのに。」



口を尖らせて拗ねる薫。




「・・・・・。」



あんた、お姉ちゃんじゃないだろう?



怠いから、言わないけどね。






今、目の前で女々しく拗ねてるのが、唯一の私の家族。




ワンレングスのストレートの綺麗な黒髪に、切れ長な瞳。



誘うようなぷるんとした唇。



道を歩けば、すれ違う男達の目を釘付けにする彼女が、堀北薫24歳。




私のお・に・い・ちゃ・んである!










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