ヒヤシンス 【 完 】

弍 /錯乱 ( 朔夜side )





夕方、帰宅してから屋敷が騒がしかった。
組員は血相を変えて屋敷を走り回っていた。

「この騒ぎは何だ、」

若は最近、
千歳さんの部屋に行けないからか、

本当に機嫌が悪い 。

今日だって人を何人殴ったか 。

するとあの若僧の組員が、
慌てたようにドタバタとこちらに向かってきた。
「若、っ!!





千歳さんがいなくなりましたっ!!





若を見ると 、
今までに見たことのない顔をしていた。

悲しみのような怒りのような
入り混じったような顔 。


「…千歳が、消え 、た … ?」



若の初めて焦っているような顔を見た。

次の瞬間、勢いよく屋敷に飛び込んで行った。

若の後ろに続いて屋敷に急いで入る。



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