ヒヤシンス 【 完 】

参 /燦々 ( 朔夜side )




この辺りで一番でかい総合病院 ー 、
そこに女神は眠っている 。






車に取り付けられている灰皿に
煙草を揉み消す 。

今日はあの日と違い快晴だ 。

行く途中で花屋に立ち寄り 、
霞草の花束を買った 。

それを片手に目的の場所に向かう 。

703号室 。

そのドアを引くと、
ベッドに眠る女神… 千歳さんがいた。

そのベッド横の椅子には、
海歟がいる 。

「よお、海歟 」

「… 」

俺に目もくれずに千歳さんを見つめている。

片時も離れていないんだろうな。
ずっと手を握っている。

霞草の花を花瓶に入れようと見ると、
もう既に新しく、花が飾ってあった。

海歟だな 。

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