ヒヤシンス 【 完 】

壱 /予感 ( 朔夜side )


吉良組の若は、本当に無愛想だ。

今日だって、

新入りの、可愛げのある若造が

若にご挨拶に言ったというのに、

いきなり、花の名前だけを言うなんて、

どこにそんな会社がある?

まあ、極道なんだが 、

俺は、若いや海歟とは小さい頃からの腐れ縁で、
かれこれ、15年はお仕えしている。

仕事の時は敬語だが、

プライベートの時は普通に話している仲だ。
( 勝手に思っているだけ )

まぁまぁ、若の暴走は凄まじい。

今だって 、、


「若がご指名されるなんて珍しいですね」

耳元で言ったのに無視 、
いや聞こえてないのかも知れない 。

どうやらある女に興味を持ったらしい。

180はあるだろう巨体に、

ハーフのような目鼻立ち 。
黒髪にツーブロの容姿完璧男 。

まさに異彩な空気を漂わせている。

花が好きで、和を愛する日本男児 。

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