狂愛【完結】

日帝大学

「ゆいか、準備はいいか?」


「ん。蓮は?朝ご飯食べた?」


「あー、昨日白虎がゴタツいて、寝たの明け方だから食ってねえな。」


「そう・・・じゃあ、一緒に作るから食べていけば?」


「・・・いいのか?」


「い「だめだ。」」



私の体を包む柑橘系の香り。


私の旦那様、新城奏(しんじょうそう)


「もう、食べてないんだからいいじゃない。今日はあと1時間も時間あるし。」



そう言う私、新城ゆいか(しんじょうゆいか)は、一応、義弟になった新城蓮(しんじょうれん)を席に促す。



「・・・ちっ。」




奏は憎々しげに舌打ちをしてキッチンの私を追いかけると、後ろから抱きしめ、鼻先を首筋に埋めた。


「奏?油が飛ぶよ?」


離れてとは言わない私は、もう感覚が麻痺しているのか。


「いい。そんときゃ介抱しろ。」



拗ねたように言う私の旦那様は、未だに絶賛嫉妬中。


「クスクス・・・でも、もうすぐ隼人が食べに」



ピンポーーーン・・・




「来ちゃったね。」


「ちっ。」



奏が舌打ちをして玄関を目指す。


あれは蹴り入れられるな隼人。


私は心の中で合掌した。

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