狂愛【完結】


「もうウンザリだ。【陰】は解散。俺は・・・」


「・・・お前はこれからムショ暮らしだ。」


光樹の言葉を遮り、歩みを進めながらそう言い放つ。


光樹は腕の下から俺を確認すると、口を開いた。



「一つ聞いていいか?」


「・・・ああ。」



頷く俺に、光樹は痛そうに顔を歪め、半身を起こして後ろに手を付く。


「今回、正直あんたが出るほどのことじゃなかったはずだ。なぜここにいる?」


光樹の不思議そうな問いかけに笑いが出た。



「ふっ。決まってんだろ。俺の妻がいい大学生活を送るためだ。」


  • しおりをはさむ
  • 4297
  • 11272
/ 507ページ
このページを編集する