狂愛【完結】

情報屋【烏の子】 /隣のチャラ男

「・・・で?これから2日間、弘人さんが付く、と?」



「・・・まあ、そうだね?」



目の前で何故か腕を組んで顔をしかめる蓮に苦笑いで答える。



「あ、チカちゃ~ん、君この学科だったんだぁ?やっほ~♪」


「「・・・。」」


私と蓮の冷たい眼差しに気付いた弘人がチカちゃんらしき生徒のところから戻ってきた。


そして蓮とは反対側の私の隣に静かに腰掛ける。


「・・・で、どうしたの?」


今私と蓮の中で殺意が芽生えたのは許して欲しい。


「・・・一緒にいるならナンパしないで。」


うっとおしいから、と続け忘れた自分を直ぐに後悔した。



「何々?嫉妬?!いいよ~!やっと奏に飽きた?俺はいつでも大丈夫だから!」



ドンと来いとばかりに両手を広げた弘人を完全無視して、反対側の蓮に話しかけた。


「ちょっと事情があってね?2日間一緒にいることになったんだけど・・・。」


「ちょっとゆいかちゃん無視ぃ?まぁ、放置プレイも俺おっけぃ「ちょっと黙ってて。」・・・はい。さーせん。」


今日最低記録の低音を発した私の機嫌を関知したのか、弘人は耳を垂らした犬の様にシュンとなって大人しくなった。


そんな弘人に苦笑しながらも、蓮は私の話に耳を傾ける。


「どこまで話したっけ?・・・ああ、だから、2日の警備は弘人がするから、交代するようにって奏が。」



私の話に納得がいった様子の蓮は、小さく首を横に振る。


「ああ、分かったけど俺も一緒にいるよ。弘人さんはああ見えてすんげえ強いけど護衛向きじゃないしな。兄貴もそうは言ったけど、多分俺が引かないの承知の上だと思うぜ?」


「・・・そうなんだ?確かにクラブで奏の攻撃を受けてたのみて強いんだなとは思ったけど・・・」


奏の蹴りを半分は避けてたから苛ついた奏にパンチされてたもん。

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