狂愛【完結】

日常生活

あの後家に帰ってみんなで飲んだ。


弘人は弟さんに話せたせいか、なんだかすっきりした顔をしていた。


両親に対する感情は変わらないみたいだけど、今すぐどうにかなる問題じゃない。


とりあえずは現状維持するしかないみたい。


ベロンベロンに酔った弘人を、鉄さんが担いで、顔に隼人が落書きしながら帰って行った。



私たちはお風呂に入った後、リビングでくつろぐ。


「・・・お前、寒がりなくせになんでそんな格好してんだ?」


「・・・暑いから?」


私は今、スエット素材の短パンと黒のタンクトップのみの姿。

ソファーの上に横向きに座って奏の足の上に自分の足を乗せて、スマホの奏写真集を整理していた。


お酒を飲んだせいか、暑く感じる。


「・・・ほぅ、誘ってるわけか。」


「っっ。」



奏が艶のある目を私に向けて、指先で足をなぞる。



その指はどんどん上にあがっていって、私の胸元を通り、やがて首筋を這う。


「・・・ゃ。」


奏は私の身体を抱き上げると、ベッドに静かに運んだ。


ストンと下ろされるシーツの上。


既にはぎ取られた私の服は、ベッドの下に散乱している。



「・・・ゆいか、今日は理性利かねえ。」



艶のある目で私を見下ろす奏に微笑む。


「・・・言ったでしょ?奏が、足りない。」


「っっ。」


私の掠れた声に、奏が嬉しそうに微笑んだ瞬間、奏自身が入ってきた。


揺れる視界に、大好きな奏の笑みが写る。


奏の律動は止まることなく、私たちは朝まで求め合った。

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