狂愛【完結】

結婚式 /披露宴

結婚式は、身内だけでやって、とても幸せだった。


問題は、披露宴。


西の龍綺さんを筆頭に、組関係者が傘下から同盟まで、全て集まる。


場所も人数を考えて、再びグランホテル。



若頭の結婚は、組長就任の次に大規模で、盛大にお祝いが行われる。


男性は奏がいれば、抱きつかれでもされない限り、身体は震えないと思う。


けど・・・


問題は、『女性』


「この間は結婚相手だったが、今度は愛人志望が出てくる。
愛人なんて普通に作っちまう世界だしな。
そんであわよくば、正妻の座を、なんてバカはいくらでもいる。
今回俺は離れねえから大丈夫だが・・・便所も油断なんねえから、気ーつけろ。」


そう言った奏の表情は真剣で。



なにかが起きると確信している様子だった。



私が組のことで説明を求めても分からないだろうから、聞こうとも思わないけど、相当な覚悟は必要らしかった。



そして、披露宴の日、その覚悟を試される事態になることを、この時の私は知らない。


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