狂愛【完結】

波乱の大学生活 /魅惑

side 奏


ガッ!・・・バキッ


「す、すいませんっ、若っ!」


部屋には下っ端の体に俺の足がめり込む音と、許しをこうバカの声。


キンッ・・・カシャ、


たばこを持ってねえから、吸えねえ事実に更にイライラした。


ゆいかから貰ったZippoは肌身離さず、持ち歩いている。


たばこを吸えなくてイライラする時は、いいストッパーになるからだ。


蓋を開け閉めして、気を紛らわせる。


「貴様、俺の大事な妻との時間を邪魔しておいて、口から出るのはそれだけか?」


「っっ、すいませんっっ!!」


ガツッ!「う゛っ!」


更にこのバカの腹に靴先をめりこませた。


「若、それ以上は・・・」


後ろで隼人の感情のない声が聞こえる。


目の前で俺に殴られているこいつ、れっきとした新城の下っ端だ。


こいつが集金に行ったキャバクラでもめ事があった。


新城に属していない組のバカが、そのキャバクラで店の女を独り占めにし、酒を煽っていたと。


こいつは営業妨害だと注意したが、逆に挑発された。


やっすい挑発に乗ったこいつは、『先』に手を出した。


しかも相手は3人に対してこいつは単発。


ボコられたあげく、腹を刺された。


見かねた店長が隼人に連絡し、事務所に運ばれ、篠崎の手当てを受けようとしていた。


そこへ呼ばれた俺。

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