狂愛【完結】

波乱の大学生活 /2人の巫女


学園祭で、コスプレをする人間は今時珍しくない。


しかしこの大学では、
【ミス候補】と同じ格好は暗黙の了解で゛タブー゛


それはどんな手を使ってもミスになりたい女性たちでも守ってきた。


それほどコスプレの妨害なんてのは『ばかばかしい』ことだからだ。


しかし、今ゆいかたちの前にいる女性がしている格好は、『妨害』なんて理由ではない。


彼女は【自分がするべき格好である】と、明確な意志の元、巫女になっている。


この場の全員の視線が、【2人の巫女】に注がれた。


そして【偽の巫女】は、鳶色の目の彼の名前をその綺麗な唇で甘く描いた。






「・・・奏。」






奏と呼ばれた彼の口角が上がる。


「あらら、完全に壊れちゃった。ゲームオーバー、だね?」



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