狂愛【完結】

蓮の引退



白虎総長であることに、誇りを持っていた。


【あの日】、初めてその誇りを捨てようかと思った。


俺の大事な女を自分の愚かさのせいで失ったあの日、俺の心は暗闇をさまよった。


迷子になった俺の心は、突然の光に照らされた。


照らしてくれたのは、お前。


葛藤はあった。


心も体も、俺の元に戻ってきて欲しい。


お前が欲しいんだ。


そう言って何度も俺の心が軋んでも、お前の傍を離れられなかった。

幸せなお前の顔を、また俺のせいで曇らせることは出来なかった。


そして決意を、背中に刻んだ。


あの日、お前の頬に触れた瞬間、心から笑えた気がしたんだ。


なぁゆいか、お前には直接言えねえけど・・・




愛してる。





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