狂愛【完結】

抗争 /チーム【陰】の崩壊

side 蓮

「総長、準備整いました。」


「・・・ああ。」


先ほど、親同士で話がついたと、隼人さんから連絡が入った。


今回の不始末を背負って、傘下として盃を交わすことになったようだ。


代々続く柊が傘下に下るなんて・・・


兄貴がどういう手を使ったのか。



とにかく、敵にはしたくないもんだと苦笑いを漏らした。


各部隊に号令をかけ、特攻服を羽織る。


これを着れば、気持ちがイヤでも引き締まる。


総長の証である、【白】


それは、白虎を表す色。


相手の血ですら、その【白】を【赤】に穢すことすら許されない、誇り高い虎が背中でこちらを睨みつけている。


ゆいかが見たら、兄貴が着てるところを見たがるだろうな、と笑みが漏れた。


今回は、あの女をダチにしたいらしいゆいかの頼みを聞いて兄貴自らが出た。


正直、こんな小さな抗争に兄貴が出張る必要はない。


だが、兄貴がいるからといって、気を抜くわけにはいかない。

気を引き締め、幹部部屋を出る。



すると、昴を先頭に整列する白虎のメンバー。


静まりかえる倉庫に、俺の声が響いた。



「今回は、禁忌を犯し、新城の領域に足を踏み入れた【陰】の殲滅が目的だ。だが、今回は【黒蝶】が関わっている。」



ザワザワザワ・・・・


昴が拳を空でキツく握ると、ざわめきが収まる。


「ということは、先代が動く。だからこそ、今回は下手を打てねえ。油断はするな。最期まで全力で潰せ。」



「「「「オォーーーーッ!!!」」」」



メンバーの雄叫びを背に、車に乗り込む。


到着まで集中するために、目を閉じた。

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