支配者【完】

神で支配者 /shasseur(シャサール)

side 朝陽



「誰。」

「ん?嫁。」

「は?」


俺たちの溜まり場は、その辺にあるきたねえパブだった。ここのチーママであるこの女が俺に入れあげているのは誰にでも分かるほどだ。


俺の腕に纏わりついて離れない女は、それを聞いてあからさまに不機嫌になった。


「なにアンタ、結婚なんてしてたんだ?」


まるで、結婚している人間はこの世の底辺にいるとでもいうかのように軽蔑を表したこの女は、嫉妬全開の目を俺のスマホにでかでかと写る霧に向けている。


「まぁ、そのようなもんだな。」

「勝手に決めるな。」

「まだ確定じゃねぇぞー?」


俺の自信を持ったその答えに、外野が野次を飛ばす。俺の手足であり、脳であり、心臓であるこいつらは、大切な仲間だ。

しかし……


「うっせーぞ、お前ら。」

「「っっ、」」


俺は、霧を本気で嫁にしようと思っている。それを茶化すのだけは許せなかった。


「俺の女だ。嫁にして何が悪い?」

「ヒッ、」


俺の剣幕にか、ブス女が突然飛び退いた。驚きのあまりかつまずいてしまい、俺の前にきったねえパンツを見せてくれるわけだが、残念ながら俺の息子は反応してはくれない。


霧を抱くのはまだ時期じゃない。だから今夜も、代わりを用意しなくちゃいけねえ。


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