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366日、彼らは笑う。 /2月19日 雛人形飾り付けの日 ゆいか×夏流



夏「ねぇ、母さん。」


ゆ「んー?なあに?」


夏「雛人形って、見た目おどろおどろしいわよね。」


ゆ「……そうかしら。私は結構可愛いと思うけど。」


夏「母さんは少し、趣味がおかしいからそう感じるんだと思うの。」

ゆ「ふふっ、それはよく言われるわね。」


夏「でしょう?でも、こんなの飾って良縁に恵まれるなんて奇跡、あるのかしら。」


ゆ「そうねぇ。私は雛人形をこうして娘と飾り付けできるだけでも嬉しいけれど。でも夏流?あなたは神様や迷信なんて、気にしないでしょう?」


夏「ん。」


ゆ「それでいいのよ。伝統や神頼みで、人の人生は左右されない。その人がそう望めば、神頼みでもなんでもすればいいの。その気がないのなら、ただ行事として楽しめばいいわ。」


夏「そんないい加減なもの?」


ゆ「そうね。意外と、そうかもしれないわね。」



夏「でも私、少しそんな気分になってきたわ。いい男を見つけてくれるように、この恐ろしい人形たちを拝むことにする。」


ゆ「……可愛いと思うんだけどな。」




その数ヵ月後、夏流は運命の出会いを果たす。恐ろしい人形たちのお陰?



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