366

366日、彼らは笑う。 /2月27日 冬の恋人の日 夏流×朔真

side 朔真


「ねぇ、朔真?」

「……なんだ。」


ベッドの上、裸で絡み合う俺たち。時間はもうすぐ深夜の0時。


猫なで声を出して、甘えるように素肌を摺り寄せてくる俺の女が、こうした態度に出る時は必ず、何か企んでいる時だ。


長い付き合いだからだろうか、これまでの残念な経験のせいだろうか。


……ほんとに、嫌な予感しかしねえ。


「今日って、なんの日だと思う?」

「……。」


よくドラマとかでよく見るそれだったらどんなにいいか。


女が、自分との記念日を忘れていないか、男に聞くそれだ。


しかし、夏流にとってそれはありえない。俺が記念日を覚えていないどころか、自分も覚えているか怪しいような奴だからだ。


さすがに互いの誕生日くらいは覚えているが……夏流は両親の誕生日すら知っているのかどうか。


「さぁ、なんの日なんだ?」


だから俺がこう答えるのが、一番の正解な気がする。


夏流が俺を見つめながら、なぜか口角を上げた。その笑みが俺を怖がらせ、フリーになっている手足が色々と動き回って俺の身体を困らせている。


こんな時でもセクハラはやめれねえのか。内心溜息を吐いた。







0
  • しおりをはさむ
  • 5984
  • 10933
/ 693ページ
このページを編集する