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366日、彼らは笑う。 /2月29日 円満離婚の日 弘人×咲



咲「弘人さん。」


弘「なに?俺今忙しいんだけど。」



咲「ごめんなさい。ちょっと相談したいことがあって。」


弘「なに。暇は全くないけどしょうがないから聞いてあげる。」


咲「ありがとうございます。あの、弘人さんは離婚式って聞いたことありますか?」


弘「………へ。」


咲「開催場所とか、日程とか、調べてもうまくでてこなくて。指輪を壊す儀式みたいなのもあるらしいので、持参するのかとか、そういうのも知りたいんですけど。」


弘「……。」


咲「ほら今度、円満離婚の日じゃないですか?その日にどこかで開催されるらしいんですよ。私ネットとかがよく分からなくて、弘人さんに調べてもらおうと思って。」


弘「っっ、いやだっ、」


咲「えっ、やっぱり忙しいですか?困ったなぁ、早くやってしまいたいのに。」


弘「……なんで、っっ、」


咲「しょうがないんですよ。事実婚でも、別れる時は離婚するくらい大きなことなんです。実際事実婚でも受け付けてるみたいですよ?」


弘「お、俺……、」


咲「やっぱり、断ります。友達の頼みとはいえ、弘人さんまで巻き込むわけにも行きませんし。」


弘「……は?」


咲「え?だから。同じ事実婚の友達が今度別れるらしいんですよ。心細いから一緒に色々してくれって頼まれてたんですけど……私も仕事がありますし、やっぱりやめておきます。」


弘「……。」


咲「さて、この話は終わりです、クッキー焼いたんですけど食べますか?」


弘「うん。食べる。」


咲「はい。お待ちくださいね。」


弘「……ホ。」



意外と、弘くんの方がベタ惚れなんです。





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