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366日、彼らは笑う。 /3月20日 春分 玲×雫




雫「玲、私、旭は今、春分だと思ってるんです。」


玲「……どういう意味だ?」


雫「春分って、昼と夜の長さが同じになる日のことでしょう?旭も今その時期で、これからの過ごし方で夏にも、冬にもなる。」


玲「ああ、そうだな。」


雫「だけど私は、今のままでいてほしい。」


玲「神である以上、それは無理だ。」


雫「そうですね。だけどこの世界の神は人間です。人はどちらにもなれる、中間の生き物です。玲がそうなように。」


玲「俺は、」


雫「いえ。玲は温かくも、冷たくもある。どちらも持った、強い狗カミです。」


玲「……雫。」


雫「旭には、玲のような狗カミになってほしい。人を愛する喜びを大切にしてほしい。」


玲「そうなれば、いいな。」


雫「……はいっ。」



親の心は、いつも温かく。


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