366

366日、彼らは笑う。 /4月10日 酔い止めの日 玲×雫





雫「……、」


玲「どうした?そんな怪訝な顔をして。」


雫「私、昔から乗り物に弱いんです。」


玲「そうなのか?」


雫「ええ。タクシーでさえだめで。近距離ならいいんですが……。」


玲「……変だな。」


雫「え?」


玲「俺たちは基本車移動を強いられるが、雫が酔ったことはないだろう?」


雫「そう、なんです。なんででしょう。私もふと今、そう思ったんです。」


玲「不思議なこともあるもんだな。」


雫「……いえ、案外答えは簡単なのかもしれません。」


玲「ん?」


雫「話し相手がいると気が紛れますから。だから私はきっともう、車酔いはしないと思います。」


玲「……。」



孤独だった雫の酔い止めは、最愛の夫。



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