366

366日、彼らは笑う。 /4月20日 穀雨(こくう) 奏×ゆいか





奏「ゆいか、濡れるぞ。」


ゆ「ん?うん。でも、もう少し、」


奏「どうした?」


ゆ「……私ね、雨を見ていると、色々考えてしまうの。」


奏「何をだ?」


ゆ「なんでも。ただ雨をジッと見つめて、物思いにふけるのが好きなのかも。」


奏「それもいいが、ほどほどにしろよ?」


ゆ「え?」


奏「お前がそれで風邪をひいてしまったら、俺が雨を嫌いになりそうだ。」


ゆ「ふふっ、」


奏「何がおかしい?」


ゆ「心配、させてるのに、なんだか嬉しくて。」


奏「……。」


ゆ「雨も、いいね。」


奏「……ほどほどにしろよ。」



ゆ「ん。」



二人の、穏やかな時間。



0
  • しおりをはさむ
  • 5985
  • 10938
/ 693ページ
このページを編集する