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366日、彼らは笑う。 /4月28日 庭の日 ゆいか×鉄




鉄「若姐さん、こちらにいやしたか。」


ゆ「鉄さん、どうしました?」


鉄「若がお探しですよ。会合が終わったので。」


ゆ「すぐ行きます。でももうちょっと。」


鉄「……ほんとに、若姐さんはここがお好きですね。」


ゆ「はい。あの家も一軒家で庭もありましたけど、こんな温かい光景は見たことがありませんでした。」


鉄「……良い庭師が世話していますから。」


ゆ「それもなんですけど、なんか違うんですよね。」


鉄「違うと言いますと?」



ゆ「ここは、温かいんです。空気が。家族が笑顔で暮らしているからでしょうか。」


鉄「っっ、家族っつっても、多すぎですがね。」


ゆ「ふふっ、そうですけど。その一員になれた奇跡には、感謝しかありません。」


鉄「……若姐さん。」


ゆ「はい?」


鉄「そうなる運命だった、って考える方が、ロマンチックだと思いやす。」


ゆ「……鉄さんって意外とロマンチストなんですね。」


鉄「言われたことは、ありやせんが。恥ずかしいんでその方がいいですが。」


ゆ「いいじゃないですか。素敵ですよ。」


鉄「若に殺されるんでそのくらいにしてください。」


ゆ「ふふっ、分かりました。」



ゆいかの大好きな新城本家の庭は彼女が一生、見つめ、愛し続けます。



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