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366日、彼らは笑う。 /6月11日 雨漏りの点検の日 頼×文人




頼「ひ、は、ふ、は、」


文「……頼。」


頼「なな、なんでしょう?」


文「うるせえんだけど。」


頼「ですよね!まさかの屋敷で雨漏りなんて!別に水の音なんて全然怖くなんてないですけどね!」


文「由緒正しい白坂家の屋敷なんだからそりゃそうだろ。つーか俺がうるさいって言ってんのはお前だっつの。」


頼「え?私はっ、怖くなんて、ありませんよ?」


文「……怖いんだな。」


頼「いえっ、たかが水の音が足音に聞こえるなんてことは!全然ありません!」


文「……分かった。もっとこっちに来い。」


頼「へ?わっ!」


文「ほら。こうしてたら聞こえないだろ?」


頼「……文人さん。」


文「ん?」


頼「今度は文人さんの心音がうるさいです。」


文「お前もだろ。」


頼「ふふっ、そうですね。」



初心カップル、雨漏りにて。



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