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366日、彼らは笑う。 /6月21日 エビフライの日 冬夜×麻衣子





麻「ねぇ、聞いてもいい?」



冬「は?嫌だ。」


麻「えー。そこはいいよってにこっとするところじゃない?」



冬「忙しいし、麻衣子に答えてやる義理はないよ。」


麻「それでさー、よく兄弟でエビフライ争いとかあるでしょ?」


冬「人の話聞いてないの?さすが麻衣子だね。」


麻「最後の一匹をどっちが食べるか?みたいな。新城兄妹にはないの?そういうの。」


冬「……そりゃ、昔はあったよ。」


麻「やっぱり!冬夜たちも人の子……げふん、おほんっ。」


冬「麻衣子、聞こえてるから。」


麻「え?あはははは。ごめん。」


冬「別に?うちの兄弟はやばいのしかいないしね。俺が唯一まとも。」


麻「そこは、ノーコメントで。」


冬「いちいちムカつくな。でも、うちの兄弟は少し他と違うかもしれない。」


麻「へー。なに?殴り合いでもするの?」


冬「だから、偏見凄くない?まぁ、近いけど。」


麻「近いんかーい。」


冬「秋兄がしれっと自分の分を確保して、春兄と夏姉が最後の一匹を取り合ってるんだ。」


麻「あれ。食いしん坊のくせに冬夜は遠慮してたの?」


冬「マジで、麻衣子って何気に俺のことディスるよね。」


麻「えー。食いしん坊は褒め言葉だし。で?冬夜は食べてないの?」



冬「そういうわけじゃない。秋は別格として、結局春、夏に俺が負けること分かってるから、母さんが自分のをくれるんだ。」


麻「へー。さすがゆいかさん。素敵すぎる。」


冬「だけどさ。」


麻「ん?」


冬「それが面白くない父さんが結局母さんのエビフライを奪って、自分のをくれるんだ。まぁ結果は一緒なんだけど。」


麻「へー。さすが新城さん。うん、ゆいかさんの素敵な母親像より想像つく。」



さて、大人げないのは誰?




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