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366日、彼らは笑う。 /6月25日 指定自動車教習所の日 ゆいか×隼人





ゆ「免許、取ろうかなぁ。」


隼「不可能だと思うよ。」


ゆ「でも、あると便利でしょう?」


隼「まぁ。でも運転は不可能だよ。多分。」


ゆ「それは分かるんだけど、試してみたいのもあるのよね。」


隼「試す?」


ゆ「ん。私って運転、上手いのかなって。隼人の時はどうだったの?」


隼「俺?よくぞ聞いてくれました!女性の教官だったんだけどさぁ、それはそれは円満に、円滑に、効率よく勧められたね。少々”寄り道”して車揺らしちゃったけど、まぁそれは、大人の課外授業ってことで。」


ゆ「そこまでは聞いてないよ。奏は?」


隼「……へ?」


ゆ「だから、奏。持ってるって聞いたけど。もちろん、教習所行ったんだよね?」


隼「もももももちろん、行ったよ?」


ゆ「なにその動揺ぶり。」


隼「い、いやー、別に奏は反抗もしてなかったんだけどさぁ、無言の圧力に耐えきれなくて胃に穴が開いた教官がいたり、泣きだした奴がいたり、女の子は決まって仕事にならなくなるもんだからさ、唯一いた、元警官のジジイが教えたんだ。それでようやく。本人はまだしも周りがカオスだったって話。」


ゆ「想像つきすぎるね。はぁ、もう、いいや。」


隼「まぁまぁ、奏の見張り付きなら取れると思うよ?」


ゆ「その見張りが場を乱しそうでしょ?だから諦める。」


隼「あはっ、確かに。」



彼が動けば、全てが動く。




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