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366日、彼らは笑う。 /7月7日 七夕 秋×弓






弓「織姫と彦星ってさぁ、」


秋「ああ。」


弓「会えなくて、寂しくないのかな。」


秋「そりゃ、寂しいだろ。」


弓「だよね。1年に1回しか会えないなんて、想像もつかないなー。でも、憧れる。」


秋「はぁ?」



弓「だってさ、そんな状況でも浮気一つしないで相手を想い合ってるわけじゃん?その1日をどう過ごそうかウキウキして、1日をとても大事に過ごす。ロマンチック。」



秋「全然、ロマンチックじゃねえ。」


弓「どしたの?そんなに怒って。」


秋「1年に1度だけ?そんなの無理だろ。死ぬ。」


弓「それは私らの場合でしょ。織姫彦星は強いの!」


秋「俺らが弱いってのか?」


弓「そうだね。だから一緒にいるんでしょ?」


秋「……それは、」


弓「気持ちで負けてるってわけじゃないんだよ。私たちは一緒にいたいから一緒にいるんだから。例えば私たちが、織姫と彦星みたいにどうしようもない力で引き離されたら、秋はどうする?」


秋「そんなの当たり前だ。お前を想い続ける。」


弓「そういうこと。そして何度も季節を重ねるごとに、自然と強くならなくちゃいけないの。だから、織姫と彦星は私たちより強い。」


秋「弓。」


弓「ん?」


秋「愛してるぞ。」


弓「ふふっ、なによ、急に。」



想いは同じ。境遇は違う。




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