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366日、彼らは笑う。 /7月15日 盆 玲×雫





雫「そういえば、」



玲「どうした?雫。」



雫「世間はお盆休みですよね。」



玲「そうではあるが……、」


雫「ふふ、確かに。”先代”はここにいらっしゃいますもんね?」


玲「祀っているというわけじゃないんだがな。」



雫「じゃぁ、こうしましょうか。」


玲「ん?」



雫「感謝します。玲をこの世に遣わせていただいて。」


玲「なにをしている?」


雫「狗カミである玲が頭を下げるなんてことはあってはならないですから。私が感謝します。毎年、お花を先代様にお送りします。だって玲の存在が、何より今の私の支えですから。」


玲「雫。」


雫「はい?」


玲「それなら俺も、感謝しよう。沖田家に。」


雫「玲。」


玲「お前を、この世にもたらしてくれた感謝を、全ての神に感謝する。」


雫「ふふ、ちょっと大げさですね?」


玲「そうでもないぞ。」




この世に愛おしい存在があるのは、ご先祖様のおかげです。



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