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366日、彼らは笑う。 /8月5日 タクシーの日 春×華




華「春さんに、言いたいことがあります!」


春「なに改まってしかも怖い顔して。あ、そうだ。どうせなにか聞くなら、真剣に密着して聞こう。」


華「ち、違いますっ。そうやって聞くことじゃありません!」


春「チッ、騙されないかー。うん分かった。言ってみ?華。」


華「………あの。」


春「ん?」


華「そんなに、見つめるのもなしです。」


春「えー。華注文多すぎない?」


華「注文多いついでに申し上げます。春さん、タクシー使い過ぎです!」


春「へ?」


華「デパートからデパートとか、酷い時はワンメーターでも乗るじゃないですか。楽してないで歩いてください!経済的にもだめだし、運動不足になってしまいます!」



春「……華。」


華「はい。」


春「考えてみて。今世間は不景気だ。そのあおりを大きく食らってるのはどこだと思う?」


華「えーと、デパート、とか?スーパー?」


春「うん、それもあるけどね、大きな打撃を受けてるのはタクシー運転手たちだよ。」


華「へ?」


春「そりゃそうでしょ。お金がなければあんな高い乗り物、乗らないわけ。そうなると失業者が増えるでしょ?俺たち金持ちは、そう言う人たちを少しでも減らす義務があるわけさ。」


華「自分で金持ちって言ってる。」


春「俺がワンメーターでも乗れば、タクシー運転手たちにはプラスではあってもマイナスではない。分かる?」


華「はぁ、確かに。」


春「でしょ?だから乗っても、いいよね?」


華「はぁ。」


春「と、いうわけで、仲直りしよう。こっちにおいで。」


華「別に、喧嘩してたわけじゃないよう、な?」



華ちゃんを丸め込むのは、お手の物。便利なタクシー。これからも利用します。




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