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366日、彼らは笑う。 /1月第3日曜日 三十路の日 春×華



華「はぁ、ついに、この日が。」


春「は~な、迎えに来たよ~。」


華「……春さん、いつも言ってますが、室長を買収して従業員スペースに入らないでください。」


春「こわっ、最近華の睨みが鋭さを帯びてきてるよねぇ。そんな華も可愛い。」


華「はぁ。」


春「どうした?元気ないねぇ。せっかくの誕生日なのに。」


華「だからです。私もついに、30歳。三十路です三十路。後輩の子たちにからかわれる~。」


春「年齢なんて関係ないと思うけどなぁ。」


華「年齢不詳の人に言われたくないです!なんですかそのまだ十代でも行けそうな肌年齢は!」


春「やだ~、分かっちゃう?パックとかなにもしてないのにぃ。」


華「ぐっ、ムカつくッ、」


春「……ねぇ。」


華「なんですか。」


春「ふてくされてるとこ悪いんだけどさ、上に部屋、取ってるんだよね。華が三十路になって俺、めっちゃ喜んでるから、早く祝わせてほしいな。」

華「……春さん。」


春「だってさ、三十代初の華を食べられるなんて最高の記念日だよね!」


華「結局それか!」





何歳になろうが、自分を嬉しそうに見てくれる人。それは年を取る悲しさを吹き飛ばしてくれます。



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