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366日、彼らは笑う。 /2月2日 夫婦の日 郁×いろは


郁「いろは、僕と結婚してくれてありがとう。」


い「え?どうしたの?急に。」


郁「今日は夫婦の日だよ。夫婦になったことを感謝しなくちゃ。」


い「ええ、意外。郁って記念日とか大切にするんだね?」


郁「あまり好きではないけどね。だって記念日なんてほぼ存在しない。毎日いろはが隣にいるだけで記念日だからね。」


い「……クサいセリフも郁が言うとほんとに赤面しちゃうからやめてほしい。」


郁「ふふ、もっと照れていいよ?いっそ夫婦の日をなしにしていろは赤面記念日にするから。」


い「それ、私がケガするだけだから。」


郁「……とにかく、ありがとう。僕なんかと結婚してくれて。」


い「……そう言うのは、私だと思う。郁ほどの人が、私を見てくれるなんて。人生全部の運を使っちゃったみたい。」


郁「違うよ。いろはだから、僕は結婚したんだ。いろはがこの世にいなかったら僕はきっと、ずっと独りぼっちだよ。」


い「そんなことないよ。私がいなかったらもっと素敵な女性と、」


郁「ストップ、もう黙って。僕はどんな未来があったとしても、いろはに出会わなかったとしても、他のゴミとは結婚してないから。絶対に。」


い「……ゴミって。そんなこと言っちゃだめだよ?」


郁「じゃぁ、チリ?もっと小さいのはなんだろう。カスとか?」


い「大きさの問題じゃないと思う。」


郁「別にいいだろ。いろは以外は全部、僕には取るに足らないものだ。」


い「……ある意味、私が郁と結婚できてよかったと思う。」


郁「なんで?」


い「意外と、貰い手がないかも。」


郁「ふふ、やっと分かってくれた?」



郁を受け入れられそうなのは、結局いろはだけなんです。



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