366

366日、彼らは笑う。 /2月2日 おんぶの日 蓮×ゆいか


ゆ「っっ、いたっ、」


蓮「ゆいかっ、大丈夫か?」


ゆ「ええ。だいじょう、ぶ、っっ、」


蓮「……くじいてんな。」


ゆ「完璧にね。だってヒールが高いんだもの。」


蓮「歩けそうか?」


ゆ「……うんっっ、あ、」


蓮「馬鹿。無理すんなよ。悪化したら癖になんぞ。」


ゆ「ごめんなさい。歩けそうにない。」


蓮「まいったな。兄貴は出張でいねえしな。」


ゆ「……車までなら、歩くから。」


蓮「……いや、しょうがねえ。」


ゆ「っっ、えーと。」

蓮「ほら。乗れよ。」


ゆ「っっ、う、うん。」


蓮「っしょ。軽いなー。兄貴ちゃんと飯食わせてんのか?」


ゆ「ふふっ、どちらかと言えば私が食べさせてるんだけど。」


蓮「っっ、」


ゆ「どうしたの?」


蓮(耳元で声が、)「いや、なんでもねぇ。」



ゆ「……蓮?」


蓮「あ?」


ゆ「ありがとう。おぶってくれて。」


蓮「こんなガキを運ぶようなやり方でも絶対後で切れられるから、覚悟はしとく。」


ゆ「ふふっ、幸運を祈ってるね。」


蓮(ある意味役得だからな。)「甘んじて受けるよ。」



日常で拾った、切ない幸運。

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