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366日、彼らは笑う。 /12月22日 冬至 夏流×朔真

side 夏流



「ふう。」


本格的に寒くなってきて、なにもしたくなくなる、そんな季節。


今日は冬至ということもあってか、本家のお風呂はゆず風呂。多分、夕飯もカボチャが出てくるんでしょうね。


なぜかうちはそういう季節の習慣を大切にしてる。意外と騒ぎ好きが多いから楽しい。



ゆず風呂の気持ちよさに目を細める私の可愛いライオンは、濡れた金色の髪をかきあげる。



ああ、ちょっとした仕草でもドキッとしてしまうわ。どんな朔真だろうが、私にとってはすべてが新鮮で、最高に見える。



恋は盲目。これね。



「おい。」


「ん?」


「んじゃない。離せよ。」



顔を真っ赤にした朔真がもじもじするもんだから残念、離したくなくなっちゃったかも?


「ふふ、いいじゃない。お風呂でしかできないことだもの。」


「お前は風呂以外でもやってるだろ。」



そう言って私の手を振り払おうとするけれど、なんだか本気が伝わらない。



「ほんとは、好きなんでしょう?」


「っっ。」


息を飲む朔真の胸にしなだれかかれば、おずおずと私の背中に手が回る。



お風呂って、好きよ。お互い、生まれたままの姿で、すべてをさらけ出すことができるのだから。


そのおまけとして、ちょっとしたおさわりがあってもいいじゃない?



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