乙女党企画 

 2014/06/20/FRI 








 ぴちゃん、と水滴が落ちる。



「…………」


 湯煙が充満するバスルーム。
 のぼせたってわけでもないんだけど。
 浴槽の中で、ぼんやりとする。


 もちろん、ひとりでですよ?
 他に誰も入ってませんよ?







 ……意識しすぎてるなぁ。

 お風呂に入る前の、ひと悶着が原因なのはわかりきってる。



 まぁ、結論から言うと逃げられたというか。
 はぐらかされたというか。










 不意に、顎を持ちあげられ、上を向かされた。
 目を瞠るよりも先に、口の中に何か熱いものが侵入してくる。



『んッ』



 視界に広がる双眸。
 決して、まぶたを閉じることなく、こちらを見返していた。

 呼吸すらも惜しんで、口腔をかき回す。
 それが舌だと気付く頃には、遅かった。


 抵抗なんて、できない。

 胸の膨らみには冷たい指が触れてくる。
 貪るような口づけとは違い、繊細な動きで刺激を絶えず送ってきた。


 身体が疼く。

 もう、何も考えられない。

 足の力が抜けそうになった瞬間、パッと身体が離れた。



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