乙女党企画 

 2014/08/23/SAT 









 それは、ある何気ない日常から始まった。








 買い物袋をテーブルにおくと、リビングに違和感を覚えた。


「あれ?」


 カウンター越しに見えるはずのテレビがない。
 ここんとこ溜めてた録画番組でも観ようかと思ってたのに。

 でも、消えてるってどういうこと?


 そこへ、ちょうどよく雨宮が顔を出した。
 お風呂に入ってたようで、毛先から雫が滴り落ちてる。
 首にタオルを引っかけて冷蔵庫へ歩み寄った。



「テレビ、どうかした?」

「壊れたらしい。今朝から画面が映らなくなった」

 中からビールの缶を掴み出して、何でもないことのように言う。
 今朝は寝坊したから、気付く余裕がなかったわ。



 原因は、なんだろ?


 素朴な疑問を込めて視線を投げかけると、雨宮は横目で皮肉たっぷりに笑う。


「君が何かしたのか?」

「……それ、どういう因縁のつけ方?」


 帰宅早々、ケンカでも売られてるのかしら。
 戻ってくるのが遅い、早く飯つくれってか?



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