乙女党企画 

 2014/10/01/WED 








 ただいま、午前2時。
 草木も眠る丑三つ時だ。



 とどの、つまり。
 わかってるのは、それくらい。




「……………」


 リビングのテーブルに並ぶ腕時計を凝視する。
 どれも文字盤の針が同じ時を刻んでいた。



「皆、アナログなのね。日付が入ってるのは?」


「見にくいから、持ってない」



 そうだった。
 雨宮は、ド近眼だ。

 裸眼だと、数歩進んだだけでコケること確実。


 時計の針の方が見にくいと思うけど、あえて同じタイプのものを持っているようだ。


 うん。わかってた。

 わかっちゃいたけど、ここまでとは。


 どうする?
 どうすんの、私?


 他に、日付がわかりそうなのってある?


 テレビはない。新聞もない。
 カレンダーも当てにならない。
 時報を聞きたいところだけど、そもそも電話がない。



 ありえん。

 この現代日本の東京近郊にいて、今日が何日か不明だと?


 私は、どこか別世界(交通機関が遮断された離島とか)に迷い込んでしまったのか?




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