王道美少女と暴走族。それに加わったのは、美少女の親友だった。その親友は不思議…かと思えば案外普通。そんな女の子は、幸せ者だったという話…かもしれない。

ひらひらひらひら…





ゆっくりと、木の葉は





地に落ちて行く。





二枚の木の葉が並んで

落ちて行った…





だけど





片方の葉だけ、落ちる速度が

速くなった





もう片方の葉は





ゆらゆら…ゆっくりと…





地面に辿り着きそうで





辿り着かない





そう





助かったのは…





一枚の木の葉だけだった





地に辿り着いた片方の木の葉は





枯れていた。





「全部、あんたのためだった…」





「ありがとう…」





これで終わりじゃない。





これが、始まりだ。





そうやって…アナタは…私に言った。





いつから…だったけ?





私が、あの世界に足を踏み入れるのを、





止めたのは…。





いや、最初からだ。





私は、幸せ者…





そして、私は…





この物語のーーーなんかじゃない。





私は…





この物語から…





もう、とっくに…





ーーたんだった…。






何故、木の葉は枯れ葉になってしまったのか。





その理由は簡単。






木の葉が最初から、枯れていただけ…。