菓子部◎おまけ追加

その2 /side 黒須晴



***





ーーside 黒須晴



「みんな遅いわね〜…」



テストも終わり、いつも通りの放課後。

僕と葵ちゃん2人きりの静かな部室の中に、葵ちゃんののんびりとした声が溶けた。



「葵ちゃん最近どう?凛くんとは」



せっかく2人きりだし、彼女の方もこれでもかというくらい気を緩ませているし、僕はいつもの仕返しのつもりでここぞとばかりに聞いてやる。



「別にどうもしないわよ。ただの幼馴染」


「2人とも相変わらず奥手だねぇ」


「…あんたこそ、陽とどうなのよ」



からかい倒してやろうと思っていたのに、彼女はすぐさま反撃に出た。

僕は内心悔しがりつつも平静を装う。



「別にどうもしないよ。ただの先輩後輩」


「…あんた、それどこまで本気?」


「どこまでって?」


「本気で陽に恋愛感情無いワケ?」


「無いよ」



きっぱり答えると、葵ちゃんは深い深いため息をついた。



「ホンット救いようの無いバカね」

0
  • しおりをはさむ
  • 448
  • 557
/ 472ページ
このページを編集する