菓子部◎おまけ追加

その3 /side 黒須晴



***





ーーside 黒須晴



新聞部の桐山くんからの依頼を最後に、僕らは夏休みに突入した。

1学期の最終日、部室には僕と陽ちゃんと蒼汰くんの3人しか揃わなかった。



「凛くんとは、気まずいまま夏休み入っちゃったなあ」



まあ、昔から恨みを買ってきた自覚はあるけど…最近は一段と視線が冷たい。



「僕友達少ないしあんまり嫌われたくないのになあ」


「独り言にしては声が大きいんじゃない」


「…なんで目の前に葵ちゃんいるのに独り言だと思うんだ。葵ちゃんに言ってるに決まってるだろ」



じとーっとした目を向けると、彼女は大きなため息をついた。



「そんなこと言って、私にどうしろってのよ」


「葵ちゃんがもう少し凛くんを頼ってあげれば万事解決だろ」



ーーだって本当は、彼女の隣にいるべきは僕じゃないのに。



「…そんなの、できたらとっくにしてる」


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