菓子部◎おまけ追加

その6 /好きだと言ったら



***





短く忙しない冬休みが明けて、3学期が始まった。

当然のような顔をしてしとしとと降り積もる真っ白な雪に、私は内心苛立っていた。


どうして北国というわけでもないのに雪が降るんだ。
気温がマイナスとかふざけるな。

そもそも寒いだけならまだしも…ー



「車通学の金持ち共を見ると殺意が芽生えるだろう」


「…本当に」



突如背後から現れた凛先輩に驚くよりもまず、私は彼の言葉に心底同意した。


この学園において公共交通機関やら徒歩やらと、とにかく自分の身体を動かして通学している人間はほんの一握り…私や彼のような一般人のみだ。

どこぞの社長令嬢だの大企業のご子息だのはみんな一様に車で送迎…実に快適そうで腹立たしい限り。



「去年の大雪の日なんか雪塗れになりながら死ぬ気で学校に辿り着いたら、雪遊びでもしたのか?なんて聞いてくる馬鹿がいてな…脳内で14回は刺した」


「凛先輩は無表情の下にある感情が恐ろし過ぎます。私なら3回くらいに留めますよ」


「お前も刺すんだから同じだろう」


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