菓子部◎おまけ追加

その1 /校内ピクニック



***





「ピクニックしよう!」



言い出しっぺは、いつもの如く部長だった。

5月中旬…初夏の爽やかな風が吹き込む部室で、彼は唐突に立ち上がり、言ったのだ。


葵先輩と凛先輩と私と…3人分の冷たい視線が彼を射抜いたのは想像に容易いと思うけれど、この日の彼はめげなかった。



「最近いい天気だし、行楽日和でしょ!みんなでピクニック行こう!」


「うちの部の方針に反します。必要性を感じません」



普段自分が部の方針に反しまくっていることを忘れ去ったかのように淡々と言うんだから、凛先輩には驚かされる。

彼はアクティブの対極にいるようなタイプだから、多分意地でもアウトドアの活動なんてしたくないのだろう。



「必要性ならある!部員の親睦を深めるためだ!」


「もう十分深まってるんで別にこれ以上深めなくて良いです」


「嘘だね!凛くんと陽ちゃんが喋ってるのとかほとんど見ないぞ!」


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