若頭は甘えたい

episode.2 /ハナside

【ハナside】






「分かったよ。花がいいなら…それでいいよ」


ぐいっと袖で涙を拭く天音。さっきまでの寂しい顔とはまた違う、諦めに似た表情。


「…………おじさん」

「おじ……桜木春人って名前があるんですけどね」

「じゃあ桜木」

「………………何ですかね?」


「お前と居て、花がもし悲しいと思うことがあったら俺がお前のことぶっ殺す。あと、花が成人するまで手ぇ出すの禁止。」



「それキツくない?だって俺も花も両想いじゃん。だったら合意の上なら「はぁ?しばかれたいの?」……………。」


「分かったよ。花がハタチになるまで手は出さない。勿論嫌がることも悲しませることも絶対にしない。」


「これだけは絶対に譲れないから。」

「天音、ありがとう」


「じぁあ俺部屋で寝るから、あとは好きなだけイチャコラすれば」

「い、イチャコラって……」



後ろ手に手を振って二階へ上がっていってしまった。

  • しおりをはさむ
  • 205
  • 97
/ 66ページ
このページを編集する