若頭は甘えたい

episode.3 /ハナside

【ハナside】




「こ、ここでいいのかな…………」



約束した時間を過ぎても来ない春人さんを心配していた私に、なんと和子さんが春人さんのお家の住所を教えてくれたのだ。



しかしまぁなんと大きなマンションでしょう……見上げれば首が痛くなるくらい高い。




“ピンポーン”


無事部屋まで辿り着き呼び鈴を鳴らす。…………なんか中からバタバタする音が聞こえる…



扉を開けたのはいつもとは違い、ラフな格好をした春人さんだった。


「あ、あの!和子さんに教えて貰って来ちゃいました……」

「はっ、花?!」


まだセットしてないふわふわでサラサラの髪……う、かっこいい………………?


「…………ヒール……」



何気なく足元を見れば可愛らしいヒールが置いてあった。




「っ、これは女のじゃなくて!」

春人さん、なんでこんなに焦ってるの……?“女のじゃない”?いや、どう見ても女性ものじゃん。



「はる「春人ー、もしかして彼女?!」」


しまいには靴の持ち主であろう女性の声……しかも『春人』って…呼び捨て……?

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