淡紅の月と華

「んやっ…起きるの…やだ…」






執拗なキスからなんとか逃れ、また布団をすぽっと被った






昨日のことはなんとなく覚えてる






あの後、イカされてから、多分3回はやってて、それ以降記憶がない








寝てしまったのか覚えてないだけなのかわからないけど、とにかく恥ずかしくて記憶から消し去りたいことは確か










それに









俺の女になれ









あの言葉の意味そのままなんだろうけど








きっと与えてもらっても、すぐ与えられなくなるんだ








タイミングを見て逃げ出そう









その愛に依存しないように










依存して、切り離されてつらいのは私なんだから










「沙耶」









「…」









「俺は本気だからな。昨日も言ったけど、俺はお前を離すつもりなんてないし、それでも離れていくというなら、既成事実だってなんだって作って側に置き続ける」












「…え?」








ちらっと布団から出て、その顔を見つめれば、不敵な笑みを浮かべて彼はこう言った











「いつから俺が惚れてると思ってんだ。お前に触れられるまでこんだけ時間がかかったんだ。もう離さねえ」













私はその一言に頭がはてなで埋め尽くされた











「それってどういう…」







「答えろ、ここでイエスって言うか、それとも孕むまで犯され続けて、俺のそばにいるか」









とんでもなく最低なことを言ってる







男としてありえないとか、世の女性は言うようなセリフ








でも私は…








「…私を離さないでいてくれるのならそれでいい」









そう言って、彼の胸に抱きついた

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