淡紅の月と華

第11章 /Saya’s Story

大学も夏休みに入り、私はうだる暑さから逃げるようにエアコンの前を陣取り、スイカのアイスを頬張っていた






「あぢー…」






人生の夏休みといわれる大学生に与えられた夏休みなんて暇でしかない






レポートとかの課題も終わって、やることあるとすれば研究くらい







あの一件の後、もちろんゼミから広瀬さんは消えた






美南も詳しくは聞いてこないけど、だいたい察してくれてるみたい






とまあ、そんなことはどうでもいい







「あぢゅい…」






ベランダから入ってくる日差しがまず暑い






うざったらしいほどに暑い






何がそんなに喜ばしいことなのかと言いたいほどじりじりと照りつけている







しゃくしゃくとアイスを頬張り、エアコンの前で脚を広げて、まあだらしない格好







ほとんどパンツとも言えるくらいの丈の短いショーパンを履くのも悠さんの前では少し抵抗があったが、今では暑さと比べたらそんなものどうだっていい









もうそろそろ、私の好きなメロン味のするゾーンに差し掛かる







ふふふ






ここが一番の楽しみ…






あーん、と大きな口を開けて頬張ろうとしたら







「あーーーーーー!!!!!!!」







悠さんが、私の一番大好きで大事な大事なゾーンを口に入れていた








「なんだよ」








「わ、わたしが…一番…楽しみに…」







残ったのは半分くらい







しょんぼりしながら私は残った部分を頬張った







悠さんは、私が夏休みに入ってからあまり仕事に行かない







仕事はしてるみたいで、外に出るときはもちろん出ている








今もパソコンを前にして仕事をしている







はあ…






私の楽しみ…






ほんの少し残っていたアイスも口に入れ、私はのそのそと準備を始めた







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