淡紅の月と華

第11章 /Yuh’s Story

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今日の会合は、もともと気乗りしないものだった







まあ、組のトップが集まりする会合なんてものは楽しいものではない







学生時代の会合っつったら、チームの奴らで集まって騒いで飲んで遊ぶだけ








しかし








「今回のは…めんどくせえな…」








親父は、表向きの仕事のために海外に飛んでいた







もちろんお袋も一緒に







で、その間は俺が取り仕切るから、もちろんそう言った会合に顔だしておくのも俺の役目







関東一の組である俺たち







傘下と呼ばれる組の他に、直系団体がいくつかある







まあつまり、俺たちの組が顔となっているが、幾らでも下克上を狙っている組も多くいるということ








岩田組の件








どうやら沙耶の親父さんは本当にまずいところと手を組むところまで行っていたらしい








親父の話だが、沙耶の親父さんは元々その事実を知らず、おかしいことに気がついた時はもう遅かった







それでも家族を守るため、必死に頑張ったんだろう








俺と親父の読みが甘かった








沙耶の親父さんの会社








岩田組と言えば弱小の、それこそ片田舎のちっさい組だった







だからその動向も注視していなかったわけだが、これをうまく使っていたのが関西の勢力だった







まさか西の人間が東を取ろうとしてるとはな







沙耶の親父さんの会社はいわば資金源であるのと同時に勢力を増やす為の布石








それを俺たちの組が、結果的に阻止することになったが、それで岩田はほぼ消滅に近いところで、見せしめのように襲撃される事件が起きた










態とらしく、西の「蒼誠会」という文字が刻印されたバッジをその場に落としていった









東の「日桜会 氷室組」との全面戦争の火種となり得るもの








日桜会直系団体だけで、300はあるが、蒼誠会もまた同じレベルだ









日桜会とは俺の親父の一つ世代前までの話








親父に襲名されてからは、表の仕事も考え今のような名目に一応落ち着いている








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