淡紅の月と華

第2章 /Saya’s Story

あの後、眠るつもりがなかったのにそのまま寝てしまった






目を覚ますと、隣にその人はいなくて






やっぱり嘘だったのかなとか、あれは夢だったんだとか思ってしまう







そして今なら、傷つかずにいれるから、逃げ出したほうがいいって










とはいえ、ここがホテルだとしても何だとしても、シャワーは浴びたいところ








「しゃわー…」








ふらふらと寝ぼけたまま、ベッドを出た








……水音が聞こえる









「しゃわー…?」









とてとてと、音のなる方に向かって歩くに連れて、どんどん水音が大きくなる









「!!!しゃわーーー!!!!」







そう思って、ばあんとドアを開けた







「…お前は、ほんと大胆な女だな…」







鏡ごしにタオルで髪を拭く人と目が合う








その一言で私の脳はバッチリと覚めた








「あっ…これはその…寝ぼけて…」







「シャワー浴びてえんだろ?いいぞ、こっちに来い」







そう言って、手招きをする






いや…まって…







「ゆ、ゆうさん…」








「あ?んだよ、早く来い」








「せなか…」








「…?背中…!!!!!!!!」







ハッとしたような顔をした悠さんは、ばつが悪そうにため息をつくと









「シャワー浴びたら説明してやる。とりあえず入ってこい」










そう言った

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