淡紅の月と華

第3章 /Saya’s Story

私の両親は、6年ほど前に亡くなった







中企業の社長だった父は、母と出先の事故で2人とも死んだ







当時中学生の私に残った莫大な遺産








それだけのために、親戚中たらい回しにされた







プレハブ小屋の様なところに1人で住まされたりした






北の生まれだったから、冬は寒くてしょうがなかったし、夏は暑くて倒れそうになった







親の残した遺産はどこに行ったのか






おおかた親戚達が使ったのだろう





ただ、1人だけ、親戚がお前はこの金で大学へ行け、そしてここのことは忘れて幸せになってくれ、すまない







そう言って私に残ったなけなしの財産をくれた







たらい回しにされて、私の行方が分からなくなって、心配した叔母が探し当ててくれた








守りきれた遺産はちょうど大学に行く分くらいで







私はそのお金を無駄にしないように頑張って進学した







でも、大学は楽しかったけど、両親を思い出すだけで辛くなり、いつかまた親戚が追いかけてくるんじゃないかと言う恐怖も感じた









夜は好きだった








私を隠してくれるようで








大学で初めてできた彼氏







私は彼氏だと思っていたけれど、相手は浮気相手としてしか見てなかったみたいで








その本命彼女とかいうやつが私に文句を言いに来て、お店の中で盛大に水をぶっかけられた









欲に目がくらんだ大人と、愛を与えてくれると思った男に裏切られ、だったらなにも信用しなきゃいいと思った

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