淡紅の月と華

しかし沙耶は、とてつもなく朝が弱い






いつもあの手この手(まあ基本的に俺がシたいから、するんだが)で起こすが、このやり方もいつかはきかなくなると思う






「起きろ、沙耶」





まずいと思った






俺に擦り寄り始めてる





俺に対して甘えてきてるのと同じなのは俺も理解してるが可愛いからついついそのままにしてしまう





が、寝起きの時は別だ





沙耶はこのまま寝る





だから寝かせないようにしなきゃならんのに






「スウ」






寝息が返ってきた





ああ、これはまずい





起きようとしない沙耶を起こすのは大変だ






あと起こすためという言い訳のもと襲うと、沙耶は拗ねる







それもまた避けたい






「沙耶?」





声をかけながら頭を撫でてみるが、んん〜っていう可愛い声が聞こえてきて、より俺に抱きつくだけ















本当にこいつは寝てるのか?






俺を誘っているとしか思えない







沙耶の柔らかい髪を掬う






幸せそうに寝ている沙耶を見て愛しさがこみ上げた






…チッ






俺の熱が、一点に集中し始めてるのがわかる






これは沙耶が悪い






そう思う






…3日?か?連続してやるとか、セックス覚えたてのガキか、俺は…







けどここで手を出しても、沙耶が大学行かねえとかそういう話にも繋がるし、そこは行かせねえといけない







あと夜にバイトもある







どうしても今日のバイトは変われなかったらしく、夜の仕事だからなるべく体力を残させてやりてえ








…大丈夫だ、最後までやらなきゃいい







起こすだけ







そうだ、沙耶を起こすためだけだ







そう俺は心に誓うと、沙耶の服の上からゆっくりと背中をなぞった






ピクッと沙耶の肩が揺れる





「んっ…」






…抑えろ、俺





ずっと口では、沙耶ー起きろーって声かけてる





一応まだ時間は全然あるから大丈夫





…起きなきゃいいのにな





俺は心の中で密かにそう思っていた







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