淡紅の月と華

しばらくすると、悠さんが店にやってきた






「お〜悠坊、久しぶりだな」





和也さんが嬉しそうにバシバシと背中を叩く





「お久しぶりです…和也さん」





「お前が…沙耶を…くそう…」





「レナさんいるじゃ無いですか、和也さんは…」





「違え!俺もレナも沙耶のことを可愛がってたの!それをお前が…」






よよよと泣き真似をし始める和也さん






「とりあえず、沙耶は来月以降も働くことになったから」






「は?」






「えっ!!!!」






聞いてない!






私も初耳!!!






「沙耶がいねえとマジでうちの店崩壊するんだよ!しかもお前といちゃつかせる時間確保のために辞められるとか俺が許さん」







「いや、でも…」






「世の中の大学生はみんなそうやってんだよ、バイトもちゃんとやった上で彼氏との時間を確保してんだよ」







「なんかあったとき、和也さんにご迷惑かけるじゃないすか…」






「馬鹿野郎、俺の腕が鈍ったとでも言いてえのか?あ?」






「…」






あの悠さんがまた黙らせられてる







悠さんがかなわない人は、おかあさんたちと、和也さんだって覚えておこう…







和也さんも久しぶりに悠さんに会うと言って嬉しそうだったのに…







いや嬉しいからか、そうやってんのは…






可愛さ余って憎さ百倍的な?






威圧感が半端ではない






沙耶と相談してから決めます、と一言だけなんとか返した悠さん






その返事ににっこり笑顔の和也さんはそのまま私の方を見て






「沙耶!わかってるよな!」






「は、はい!」





「あんま沙耶にプレッシャーかけないでください」






どうやら、お店辞めるのは結構先になりそうです…










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