淡紅の月と華

第7章 /Saya’s Story

朝日が眩しい





目がさめると、知らない天井が目に入った













……








……???








むくりと体を起こしてみる







キョロキョロと周りを見渡してみるが







「どこ…ここ…」







目に入るのは、鮮やかな刺繍が施された大きなソファに、大きなガラス張りのテーブル







床は大理石で、私が寝ていたベッドもいつもと違う






大きな窓から見える景色も、いつものマンションから見える景色とは少し違う














「…おー、朝からいい眺めだな」






後ろから声がするので、そちらを見ると、片腕を立てて頭を乗せこちらを見てる悠さんがいた







…いい眺め?







悠さんの目線は…私の顔…よりもちょっと下







そこに私も目線を合わせると







私のお胸がすっかり良い眺めで見えている







…って違う!!!!!!






「〜!?!?!?!!!!!」







「ごふっ」







私は近くにあった枕を思いっきり悠さんの顔面に当てた








そのまま、私はすっぽり布団を被った







全く状況が理解できない







ついにこの人は、彼女の寝込みを襲ったというの?!






ダメでしょうそれは!!倫理観的に!!!!!







というか、ここはどこ?







記憶が全くない







昨日の夜、確か…







あのあと少しだけ、和也さんがおつまみ作ってくれて、それで悠さんとご飯食べて…







車乗って、眠くなって…







あれ?







「…沙耶」







低くて優しい声が聞こえる






「布団、あけろ」






「…」






「沙耶」







布団越しにゆっくり撫でてくるのがわかる







被ってる布団を持つ手を緩めると、ゆっくり布団が剥がされた







「驚いたか?」







「…」






ゆっくり頷く






「昨日、お前のこと驚かせてやりたくてな…睡眠薬、車に乗ってから飲みもん渡したろ」






「…アイスコーヒー?」





「そうだ、あれに入れておいた」






今後悠さんからもらう飲み物は全て気をつけていこうと私は心に誓った







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